移住者インタビュー

水巻町 平野 彰太郎さん、智奈美さん、愛絢ちゃん、楓奈ちゃん、蒼空くん

土地を手に入れやすく、利便性のよい水巻町だからこそ実現できた定住生活。子どもたちをのびのびと育てられるようになりました。

移住者DATA

Uターン

平野 彰太郎さん、智奈美さん、愛絢ちゃん、楓奈ちゃん、蒼空くん

Profile
平野 彰太郎さん(35)、智奈美さん(32)、愛絢ちゃん(10)、楓奈ちゃん(5)、蒼空くん(2)
Work

彰太郎さん:公務員
智奈美さん:パート勤務

水巻町出身の彰太郎さんは、就職を機に久留米市へ。その後、転勤で佐賀県伊万里市、さいたま市などで暮らし、2021年にUターンした。伊万里市出身の智奈美さんは、彰太郎さんが同市に転勤してきた時に出会い結婚。3人のお子さんを出産した後も、彰太郎さんの転勤先で生活してきた。

両親が近くに住んでいるし、生活もしやすい。さらに、子どもたちの進路の選択肢も増える。定住先は、水巻町以外に考えられませんでした。

Q.水巻町に定住するまでの経緯を教えてください。

彰太郎さん:昨年の7月、北九州市・小倉への転勤が決まったことを機にUターンしました。転勤で引っ越し続きだったのでそろそろ腰を据えたかったし、いずれ両親の近くで生活したいと思っていたので、定住を前提に引っ越しました。水巻町は北九州市内よりも土地の価格が安く、自分たちの手の届く範囲で家を建てることができます。また、小倉の職場まで電車で約20分しかかからないという点もメリットに感じました。

智奈美さん:子どもたちが進路を考える時に、選択肢が多い街に住みたいと思っていました。水巻町であれば、周りにいろいろな高校があり、大学や専門学校も電車で通える範囲にあります。また、生活をするうえでも、福岡市や北九州市が近く、買い物や遊びに出かけるのにも便利です。私たちが望んでいるほとんどの条件を満たしている場所が水巻町でした。

Q.定住に対する親御さんの反応はいかがでしたか?

彰太郎さん:結婚した時から「戻っておいで」と言ってくれていたので、とても喜ばれました。引っ越すまでは、年に2〜3回しか子どもたちの顔を見せられませんでしたが、頻繁に会わせられるようになってよかったです。

智奈美さん:お二人とも、私の体調がよくない時に子どもたちを預かってくれるなど、育児をサポートしてくれるので本当に心強いです。「あのお店美味しかったよ」と、地元の情報を教えてくれることもあるんですよ。また、伊万里市に住む私の両親も、「水巻町は交通の便がよく生活しやすいから」と背中を押してくれました。孫たちの顔を見る回数が減ることになりましたが、車で移動できる距離なのでよく遊びに来ています。

Q.定住にあたり準備をしたことはありますか?

彰太郎さん:地元ということで、どのエリアに何があるかを把握していたので、特に準備は必要ありませんでした。家を建てる土地は、不動産屋さんに探してもらいました。両親も、「あそこの空き地が売りに出されているよ」とたびたび教えてくれ、土地探しの参考になりました。地域情報を収集しやすいのは、地元ならではのメリットだと思います。

Q.定住に際して利用した制度はありますか?

彰太郎さん:水巻町定住促進奨励金制度※1を利用しました。水巻町に家を買って移住・定住する世帯が奨励金を受けられる制度で、これがあるのとないのとでは、経済的な負担がかなり違ってきます。また、住宅を取得する際の負担を軽減できるすまい給付金※2もありがたかったです。2つとも、実際に利用したという地元の同級生から教えてもらいました。Uターンして家を建てたいということを、前もって周りに伝えておいてよかったです。

※1水巻町定住促進奨励金制度…水巻町で新たに住宅を購入し、移住・定住する世帯を対象に、世帯構成に応じて最大30万円の奨励金が贈られる制度。
https://www.town.mizumaki.lg.jp/s022/kurashi/080/030/20200109184000.html
※2すまい給付金…住宅ローン減税の拡充による負担軽減効果が十分に及ばない収入層に対して、住宅ローン減税とあわせて消費税率引上げによる負担の緩和をはかる制度。
https://sumai-kyufu.jp

Q.定住に際して不安はありませんでしたか?

智奈美さん:私の場合、地元ではないので、知り合いができるだろうかという不安がありました。何より、子どもたちが新しい環境に慣れてくれるか心配でした。しかし私の心配をよそに、転校・転園先ですぐに友達を作っていました。私も小学校の行事や長女が通うミニバスケットのチームで、保護者の皆さんと顔を合わせるうちに自然と仲良くなることができました。今ではバーベキューに誘っていただくこともあり、そこからさらに交流の輪が広がっています。結果的に、引っ越し前の不安は解消されて楽しく過ごせています。

長女の授業参観に、親になった同級生たちの顔が。毎回、ちょっとした同窓会みたいになっています(笑)。

Q.住み始めてからの水巻町、福岡県の印象を教えてください。

彰太郎さん:高校生の頃まで住んでいたので、やはり水巻町は居心地がいいですね。子どもたちと散歩をする時には、「お父さんはよくここの駄菓子屋さんに行っていたんだよ」と昔を懐かしんでいます。また、子どもが自分と同じ小・中学校に通うと思うと感慨深いものがあります。長女の授業参観に行くと、親になった地元の同級生たちと再会して、プチ同窓会みたいになるんですよ(笑)。

智奈美さん:一番ありがたいと感じるのは、子どもを受診させる際、福岡県内であれば市外の病院でもその場で子ども医療証※を使用できるということです。これまでは、住んでいる自治体ではない病院を利用した場合、先に医療費を全額支払い、後日清算して控除分を取り戻すという形でした。それが当たり前だったので、福岡県ってなんて生活しやすいのだろうとつくづく感じました。

※子ども医療証…医療機関で診療を受けた場合、自己負担を助成する制度。

Q.水巻町に引っ越してよかったと思うことを教えてください。

彰太郎さん:家の周辺は車の交通量がかなり少ないので、子どもたちをのびのびと遊ばせることができます。また、私たちが住んでいる住宅街には、同世代の世帯がたくさんいます。外で誰かが遊んでいると、自然と近所の子どもたちが集まってきて、いつの間にかミニ運動会みたいになっていることも珍しくありません(笑)。子どもたちのことを思うと、本当に引っ越してきてよかったです。

智奈美さん:小さな頃から日常的に知らない子どもたちと触れ合うので、コミュニケーション能力を身につけさせるうえでもよい環境だと思います。家から5分の場所にドラッグストアがあるのですが、大きな道路を渡らずに行くことができるので、長女におつかいを頼むことができるのも住みやすさの一つですね。

Q.日々の生活のなかで、楽しいと感じるのはどのような時ですか?

彰太郎さん:家族と一緒に過ごす時間です。よく子どもたちを連れて近所の公園に出かけています。私が子どもの頃にサッカーをしていた「吉田公園」(写真)は、今は長女のお気に入りスポットになりました。また、遠賀川の河川敷はコスモスが有名で、下の子たちは私の両親にも連れて行ってもらっています。長い一本道が続くので、散歩をする子ども連れや年配の方をよく見かけます。

秋になると、たくさんのコスモスが咲く遠賀川の河川敷。2022年10月にはコスモスマンス(コスモスまつりの代替イベント)が行われ、マルシェや音楽演奏などで賑わった。
秋になると、たくさんのコスモスが咲く遠賀川の河川敷。2022年10月にはコスモスマンス(コスモスまつりの代替イベント)が行われ、マルシェや音楽演奏などで賑わった。

智奈美さん:一番よく行く場所は、町内にある「みどりんぱぁーく」という公園です。とても広くて、年齢に合わせた遊具があるので、安心して遊ばせられるんですよ。また、スペースワールドの跡地にできた商業施設「ジ・アウトレット 北九州」で、家族みんなで買い物をすることもあります。車で20分ほどの場所にあるので、思い立った時に気軽に行けるんですよ。

「みどりんぱぁーく」の滑り台で遊ぶ蒼空くん
「みどりんぱぁーく」の滑り台で遊ぶ蒼空くん

Q.定住前と比べて変化したことを教えてください。

彰太郎さん:夫婦間の会話が増えたように思えます。生活のリズムは変わっていないのですが、水巻町に引っ越してからというもの、妻の機嫌がよくなったんですよ(笑)。

智奈美さん:もう、そんなこと言って(笑)。でも確かに、以前は少しピリピリすることもあったかもしれません。引っ越し続きだった生活から定住に変わったことで安心感が生まれ、精神的なストレスがなくなりました。不思議と体調がよくなり、喘息のような症状が出なくなったんですよ。

彰太郎さん:私が転勤族なので、引っ越しても半年や1年、最短で3か月で異動になり、家族には申し訳なかったと思っています。特に長女は、過去に3回も転校していて、新しい環境に慣れてきた頃に転校するということの繰り返しでした。しかしマイホームをもったことで、前々から長女が習いたいと言っていたミニバスケットに通わせられるようになりました。本人も「バスケで友だちが増えた」と喜んでくれています。

家庭菜園をしたり、地域のお祭りに参加したりと、家族みんなで水巻町での定住生活を満喫したい。

Q.現在のお仕事について教えてください。

彰太郎さん:北九州市内で公務員として働いています。6時30分過ぎに家を出て、基本的に19時半くらいに帰宅。家族の夕飯がまだだったら一緒に食べて、それからは子どもたちと遊んだりしています。仕事柄、異動になることもありますが、福岡県内であれば、水巻町に住みながら通うことができると思っています。

智奈美さん:私は一般事務の仕事をしています。8時くらいに下の子たちを保育園に送り、それから15時までパートで働いています。退社後は保育園に迎えに行き、長女がミニバスケットに行く日は体育館まで送っています。下の子たちにも習い事をさせたいと思っているので、送り迎えのことを考えると、自由が利いて家事や育児と両立させやすい今の働き方がぴったりです。

Q.これからこの街で、どのように暮らしていきたいですか?

智奈美さん:家族で家庭菜園をしてみたいですね。マイホームということで菜園スペースを確保できたし、定住して精神的に余裕ができたので、やってみようと思うようになりました。子どもたちが自分で育てて収穫した野菜だったら、好き嫌いせず食べてくれるのではないかと期待しています(笑)。

彰太郎さん:地元のお祭りなど、地域活動に取り組めたらいいですね。友達や先輩方から「今度お祭りがあるから手伝ってよ」と誘われることがあるので、コロナが落ち着いてきたら顔を出したいと思っています。あとは子どもたちが、笑顔で健康に育ってくれたら言うことはありません。ここを巣立つまでは、のびのびと自由に過ごさせてあげたいです。

Q.福岡県や水巻町の魅力を教えてください。

彰太郎さん:アクセスがよく、通勤・通学しやすい福岡県は移住先に最適です。食べ物も、魚や肉など何をとっても美味しいんですよ。以前、転勤でさいたま市で暮らしたことがあるのですが、その時に「福岡は美味しいものに恵まれているな」と改めて気づかされました。また、関東のように人の多い街中で、子どもが迷子になる心配もほとんどありません。

智奈美さん:水巻町に「でかにんにく」という特産品があるのですが、私の両親が大好きなんです。通常のニンニクよりもかなり大きくて、私は単体で食べたことがないのですが、ホクホクして美味しいそうですよ。味噌などの加工品も売られているし、学校給食の具材としても使われています。

Q.福岡県、水巻町に移住を考えている人にメッセージをお願いします。

智奈美さん:子どもの習い事、進学、就職を考えたうえで選択肢が多いので、子育て世代の方におすすめです。ただ、引っ越しをする前に、保育園の入園状況について調べておいたほうがよいかもしれません。真ん中の子はスムーズに入園できましたが、末の子の時は入園者が多く数か月の間、待機児童になってしまったので。

彰太郎さん:この辺りでマンションを買うのであれば、北九州市や折尾という選択肢もあると思います。しかしマイホームを建てる予定があるのであれば、水巻町は分譲地が多く、比較的手の届きやすい価格で土地が手に入ります。また、お店をもちたいと考えている方にもよいかもしれません。北九州市内に比べると飲食店の数が少ないので、新しいお店ができたら自然と注目されるのではないでしょうか。マイホームや開業など、ぜひ移住後の夢を描いてみてください。

※当インタビューは、2022年10月29日に行われたものです。

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